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採用基準書

Hiring Criteria Document

株式会社〇〇(SaaS事業 / 社員22名)
対象ポジション:事業開発マネージャー(1名)
作成日:2026年2月
作成:GrowthFix Gravity プログラム
SECTION 01

この採用基準書の目的

「この人を採るべきか」で迷わなくなるための判断軸をまとめたドキュメントです。
面接に入る全員がこの基準書を読み、同じ軸で評価することで、採用判断のブレをなくします。

01
採用背景

〇〇社は現在、プロダクトの市場適合(PMF)を確認し、ARR 1億円を突破したフェーズ。代表の佐藤が事業開発・営業・CS・採用を兼務しており、事業成長のボトルネックが「代表の時間」になっている。

事業開発マネージャーを採用し、「新規顧客開拓」と「大手企業へのアップセル」を任せられる状態を作る。代表は、プロダクト戦略と資金調達に集中できるようにする。

02
ポジション定義
ポジション名事業開発マネージャー
レポートライン代表取締役 佐藤に直接報告
ミッションARR 1億→3億の成長を牽引する事業開発体制の構築
想定年収700万〜900万円(ストックオプション別途)
チーム構成入社後3ヶ月はプレイヤーとして稼働 → 半年後に2名のチーム組成を想定
03
入社後6ヶ月のゴール
時期 ゴール 成功の定義
Month 1 プロダクト理解・既存顧客ヒアリング・営業プロセスの把握 既存顧客5社にヒアリング完了
Month 2-3 新規リード獲得の型をつくり、自分で商談を回す 月10件の商談を自走で創出
Month 4-6 大手企業へのアプローチ開始 + チーム採用の設計 大手2社のパイプライン構築 + 採用計画策定
SECTION 02

採用基準:3軸評価

「スキル」「カルチャー」「ポテンシャル」の3軸で評価します。
どれか1軸だけが突出していても採用しません。3軸のバランスが採用判断の鍵です。

S
スキル軸
この仕事に必要な実務能力
重要度 項目 判断基準
MUST 法人営業の実績 SaaS or IT商材で、新規開拓→クロージングまでを一人で回した経験が2年以上ある
MUST 仮説構築力 「なぜこの企業にアプローチするか」をデータや市場構造から説明できる
WANT 大手企業への営業経験 従業員1,000名以上の企業に対して、決裁ラインを特定しながら提案した経験がある
WANT チームマネジメント 2名以上のメンバーを持ち、目標達成に向けてマネジメントした経験がある
PLUS スタートアップ経験 シリーズA〜Bのスタートアップで、曖昧な環境下で仕組みを作った経験がある
C
カルチャー軸
〇〇社の行動指針との適合度
1
「まずやる、あとで直す」を地で行ける 完璧を求めて動かないより、70%で走り出して修正できる人。スピードを妥協しない
2
「自分の領域」を決めない 「それは自分の仕事じゃない」と言わない。事業のために必要なことは何でもやる
3
率直に言い合える 問題を感じたら、相手が誰であっても遠慮なく伝える。空気を読んで黙らない
4
数字で語る 感覚ではなくファクトで判断する。「なんとなく良い」を許さない
P
ポテンシャル軸
入社後に伸びる可能性の見極め
観点 見極めのポイント
学習速度 過去のキャリアで、未経験領域に入ってから成果を出すまでのスピード。「3ヶ月で○○を立ち上げた」などの具体例があるか
構造化力 経験を「再現可能な型」に落とし込めるか。「前職でうまくいった理由」を構造的に説明できるか
内発的動機 「なぜこの仕事をしたいのか」の回答に、外発的要因(給与・タイトル)ではなく内発的要因(課題解決・成長)が含まれているか
SECTION 03

面接設計

全3回の面接で、3軸をすべて評価します。
各面接の目的・評価軸・質問を事前に決めておくことで、面接官による評価のブレをなくします。

1
カジュアル面談
目的:相互理解 + カルチャー軸の一次スクリーニング
面接官:代表 佐藤
評価軸:カルチャー適合度 / 内発的動機の有無
質問例:
・「前職で一番手応えを感じた仕事は何ですか?その理由は?」
・「仕事で『これは違う』と感じて自分から変えたことはありますか?」
・「うちの会社のどこに興味を持ちましたか?」
60分 オンライン 通過率目安 50%
2
スキル面接
目的:スキル軸 + ポテンシャル軸の深掘り
面接官:代表 佐藤 + COO 田中
評価軸:実績の再現性 / 仮説構築力 / 学習速度
質問例:
・「前職で最も大きな案件を獲得したプロセスを教えてください」
・「当社のプロダクトを、あなたならどの業界に売りますか?その理由は?」(ケーススタディ)
・「新しい市場に入るとき、最初の1ヶ月で何をしますか?」
60分 オンライン or 対面 通過率目安 40%
3
最終面接 + オファー面談
目的:意思決定の最終確認 + 条件のすり合わせ
面接官:代表 佐藤
評価軸:覚悟 / 期待値の一致 / 懸念点の解消
質問例:
・「入社後3ヶ月で、自分がどういう状態になっていたいですか?」
・「この仕事で一番しんどそうだと思うことは何ですか?」
・「他に検討している選択肢はありますか?最終的に何で決めますか?」
45分 対面推奨 オファー率 70%
SECTION 04

面接評価シート(スコアカード)

各面接後、面接官はこのスコアカードに記入します。
5段階で評価し、面接官同士の認識をすり合わせた上で合否を判断します。

SKILL
法人営業の実績
新規開拓→クロージングを一人で回した実績があるか
1
不足
2
3
基準
4
5
卓越
SKILL
仮説構築力
なぜその企業にアプローチするかを論理的に説明できるか
1
不足
2
3
基準
4
5
卓越
CULTURE
カルチャー適合度
4つの行動指針に対する適合度
1
不足
2
3
基準
4
5
卓越
POTENTIAL
学習速度 / 成長余地
未経験領域に入ってから成果を出すまでのスピード
1
不足
2
3
基準
4
5
卓越

合否判断の基準

スコアだけで判断しません。以下のルールに基づいて最終判断します。

条件 判定 備考
MUST項目がすべて3以上 + カルチャー4以上 GO 即オファー。条件面談へ進む
MUST項目がすべて3以上 + カルチャー3 HOLD 2次面接で深掘り。他候補者との比較で判断
MUST項目に2以下がある NO GO 他の軸がどれだけ高くても採用しない
カルチャー軸が2以下 NO GO スキルが高くてもカルチャー不適合は採用しない
運用上の注意

・面接官は面接直後(30分以内)にスコアカードを記入する。時間が経つと印象がぼやける
・面接官同士は、スコアカード記入前にお互いの評価を共有しない(アンカリング防止)
・「この人は良い人だけど…」で迷ったら、採用しない。迷いは「NO」のサイン
・逆に「懸念はあるけど、この部分がすごい」で迷ったら、懸念を具体化して3次面接で検証する

SECTION 05

レッドフラグ(即NG判定)

以下のいずれかに該当した場合、他の評価に関係なく不採用とします。

レッドフラグ 具体的なシグナル
前職の批判が止まらない 「前の会社は○○がダメだった」という発言が3回以上。環境を変えても同じパターンを繰り返す可能性
実績を数字で語れない 「頑張りました」「貢献しました」ばかりで、具体的な数字(売上、件数、達成率)が出てこない
質問に質問で返す 核心的な質問を避け、はぐらかすパターン。意思決定から逃げる傾向のサイン
条件ファースト 初回面談から年収・タイトル・リモート条件の話ばかり。事業やミッションへの関心が薄い

求人設計への接続

この採用基準書をもとに、以下の求人原稿を作成しています。

求人原稿で使うべきキーワード
ターゲット属性 刺さる言葉 避ける言葉
スタートアップ経験者 「ARR 1億→3億を一緒に作る」「代表直下で事業を設計する」 「急成長中」「裁量が大きい」(ありふれていて刺さらない)
大手出身の挑戦者 「型を作る側に回る」「0→1の営業組織を設計する」 「ベンチャーマインド」「スピード感」(抽象的で不安を煽る)
この採用基準書の使い方

1. 面接前に全員が読む ── 面接官全員がこの基準書を読んでから面接に入る
2. 面接直後にスコアカードを記入 ── 感覚ではなく、基準に沿って評価する
3. 面接官同士ですり合わせ ── スコアカードを突き合わせ、認識のズレを議論する
4. 3ヶ月ごとに基準を更新 ── 採用してみて分かったことを反映し、基準を磨き続ける

本ドキュメントは GrowthFix Gravity プログラムのセッションを通じて作成されました
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